展覧会への招待

Exhibition previews & reviews

陶とガラスの、ともに造形作品を作る作者の2人展が開かれ、注目を浴びている。陶の安藤郁子氏とガラスの佐々木雅浩氏は、金沢市の運営する金沢卯辰山工芸工房で研修を受けたことに接点があり、今回の発表へつながった。深海にひそむ生物のように細長くくねる佐々木氏の主作品は、まずこれがガラスで成立していることに驚かされる。一方の安藤作品は、ボディーから羽やしっぽをはやした独特の形態。発想は夕陽や風や草原など身近な風景からという。一見、脆弱なバランスの叙情的な姿とも思うが、これらの作品からは揺るぎのない強さのようなものを感じて不思議だ。また今回は、各作者なりの理解による「器」も展示された。
左●真っ黒な展示版の上に、「器」を意識した安藤氏の新作が並んでいた。 右●小さなガラスのパーツは繊細かつユーモラス。これらが組み合わされて生まれる有機的な形に驚く。
佐々木氏ならではのガラス「器」といえそう。
「彼方へ」をイメージさせられた安藤作品。
会場には比較的若い鑑賞者の姿も目立った。
作者自身による作品解説も行われた。