展覧会への招待

Exhibition previews & reviews

2007年春、東京(東京国立近代美術館工芸館)からはじまったこの巡回展は、本会場でいよいよ締めくくられる。これまで岡部嶺男の全貌を知る展覧会はほとんど開かれてこなかったが、本展には代表作など選りすぐられた秀作170点ほどが出品されており、初の本格的な回顧展となった。40歳を過ぎてから、とくに青瓷の制作に没頭し、優れた作を多く残したことから、この分野での評価はすこぶる高い。しかし織部、志野、灰釉などの大胆で、かつ緩みのない造形性にも圧倒的な迫力がありこれらも見逃せない。岡部陶芸を知る絶好の展観だ。                                                                  左「窯変米色瓷博山炉」H19.8 W17.4㎝ 1971年 右●「織部縄文瓶」H45.8 W36.2㎝ 1964年