山里の7つの窯元、足尾焼

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11-06-17henshubu-ashio4.jpg    群馬県内で仕事をしている陶芸家を訪ねる途次、「渡良瀬」という美しい響きについ惹かれ、そこに観光気分もやや加わって、その流れに添って遡るコースをたどることにしました。 わたらせ渓谷鐵道の終着、間藤駅が観光センターを兼ねていると知って訪ねてみたら(写真右)、駅に大きく「陶芸」の文字があって驚きました。この静かな山里の町、日光市足尾町には、足尾焼を名乗る7軒ほどの窯元があり、現在もそれぞれのペースで活動中とのこと(写真下)。
  11-06-17henshubu-ashio2.jpg   ......となると、栃木県内には、益子、小砂(こいさご)、それに足尾という3つの陶産地を数えることができるのです。足尾焼は足尾銅山の閉山(1973年)をきっかけにして、地域興しとしてはじまったものといわれ、長く伝統のある産地ではありません。
    当初は、銅山から掘り出される土から、陶芸に適するものを選び素材にしようとした経緯もあったらしいのですが、銅の精錬には鉱毒事件など負の歴史もあり、器のイメージに重なるのはそぐわないことから、地元の素材はほとんど用いられていないのだとか。
    益子などの窯業指導所で基礎的な技術を習得した窯元もありますが、しかし、仕事の領域は囚われることなく闊達です。それが足尾のやきものの特徴のひとつといえそうです。

    毎年、春と秋には「足尾陶器まつり」(ゴールデンウィークと文化の日の前後3日ほど)も開催されていますから、日光への行き帰りに、また現在、世界遺産の登録を目指しているという足尾銅山(写真下◎渡良瀬川沿いに残る銅山の変電施設)など訪ねた折にでも、機会があれば立ち寄って見学してみてはどうでしょう。(三)2011/06/20

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