郵便ポストに届けられた「英和辞典」

|

09-09-11henshubu-takiguchi2.jpg 表紙に「英和辞典」と書かれた、興味がそそられる面白い展覧会図録が編集部に届きました。封筒には「滝口和男展」とあります。
 時代の風潮にかかわらず、常に精力的で、ハイペースを保ったまま作り続け、発表する陶芸家の筆頭に挙がるのが、滝口和男氏だと思います。今年開催された、また予定されている展覧会だけをみても、5月に新宿・高島屋、6月水戸・京成、9月に名古屋・松坂屋(9月15日まで開催中)、そしてその後、東京でのふたつの個展が続き、しかもテーマを各々変えて、次々に個展が開かれます。
 主な作風は「無題」のシリーズ、手捻りの造形的な作品、そして食器という3分野があり、その間を自由に往き来して作っています。今回の図録の作は、手捻りの、手のひらサイズの香合です。そしてそれらの作のタイトルが「英和辞典」のようにA~Zまでの順に並べられ、解説文は作者自身による語彙の説明や、あるいは子供時代の想い出、身辺雑記などエッセイ仕立ての文章もあり、読んでいて飽きません。
 たとえば「zig-zag」というタイトルの作品解説では、「人や稲妻などがジグザグに進むとか道や川などがジグザグに走ったり流れたりすること。実感としては我が人生の感かも」......などと意味深に書かれていたりして、滝口和男編の「英和辞典」の実際を、どうしても見てみたくなります。本展では、新作の手捻り香合ばかり60余点が展示される予定です。 (N) 2009/09/12

09-09-11henshubu-takiguchi1.jpg■滝口和男展 ◎2009年9月20日(日)-9月27日(日) ◎現代陶芸 寛土里(千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ内) TEL.03-3239-0146

カテゴリ

,